1 シーズン
10 エピソード
anone
日雇いアルバイトで生計を立てている辻沢ハリカは、美空と有紗と共に、ネットカフェで寝泊まりし、周りからは「ハズレ」と呼ばれている。ある日、友人とのドライブから帰った有紗が、海岸で大金の入ったバッグが捨てられているのを見たと打ち明ける。そのお金を探そうと、ハリカたちは有紗の記憶を頼りに「柘」という町を目指すことに。「柘」に到着したハリカたち三人は、テトラポッドの隙間に隠してあった大金の入った保冷バッグを見つけるが、美空が裏切って独り占めして逃走する。それをきっかけにして、ハリカ・有紗の他に、車で大金を回収しようとする林田亜乃音と、カレーショップの店主と客の立場で意気投合したなりゆきで一緒に死に場所を探している途中で、偶然通りかかった持本舵と青羽るい子も争奪戦を繰り広げるが、最終的にハリカの手に渡ることになる。やがて、ハリカはかつての記憶を頼りに祖母と過ごした柘の森にたどり着くも、酷く朽ち果てたツリーハウスの前で幸せな思い出が頭の中ですり替えられた嘘の記憶だったと呆然しているところで、亜乃音がやってきてお金の入ったバッグを持ってその場を立ち去り、隠してあったテトラポッドに戻り豪快に燃やしてしまう。その光景は、舵とるい子も目の当たりにする。実は、大金の入った保冷バッグの持ち主は亜乃音で、自宅で落とした結婚指輪を拾おうとしたところ自宅1階の廃業した印刷工場の床下で大量の一万円札を見つけて捨てたものであった。一方、ハリカはネットカフェに戻り、亜乃音が捨てた2枚の一万円札を持って並べたところ、記番号が全く同じで偽札であることが分かってしまう。ハリカは亜乃音宅に訪れ彼女に偽札作成を依頼する。