1 シーズン
10 エピソード
リバース
深瀬和久は、事務機器メーカーに勤めるしがないサラリーマン。日々、淡々と生きている。そんな深瀬が唯一くつろげる場所は、こだわりの豆を販売しながら、店の片隅でもその豆を使ったコーヒーが飲める〈クローバー・コーヒー〉だった。何度か通ううちに、一人の女性─越智美穂子─と出会い、やがて付き合うようになる。単調だった日々に彩りが添えられたと思っていた矢先、美穂子との関係に大きな亀裂が走る事件が起きた。『深瀬和久は人殺しだ』と書かれた告発文が彼女に送りつけられたのだった。深瀬は苦悶する。 *いままでの人生での唯一の闇。それを、遂に打ち明ける時がきたのかと──* そして、深瀬は10年間言えずにいた「秘密」を語り始める…。