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横溝正史シリーズ - Season 1 Episode 15 「悪魔が来りて笛を吹く」第三話
玉虫もと伯爵の別荘跡にあった石燈籠に描かれてある悪魔の紋章と、悪魔ここに誕生すの文字を発見した金田一は、かつてその地を訪れた椿英雄が書き遺したものと判断する。 その別荘に出入りしていた植木職人、植辰の過去を洗っていた出川刑事は、植辰の娘駒子が、邸に奉公にあがっていた時分、妊娠をさせられて、女の子を生んだ事実を掴む。 ところが、石燈籠に描かれた紋章と文字が何者かの手によってかき消されてしまった。 金田一と出川の行動を、何者かに察知され、その行く先ざきに現れている......果して、椿英輔だろうか?――淡路島に住む尼の妙海が駒子だと知った金田一と出川は、淡路へ向うが、妙海尼は何者かによって絞殺されていた。 妙海、つまり、駒子を妊娠させたのは新宮利彦だった。 その利彦は、椿邸の温室の白蘭の花びらを鮮血に染めて、惨殺されたのである――