2 シーズン
57 エピソード
横溝正史シリーズ - Season 1 Episode 14 「悪魔が来りて笛を吹く」第二話
椿邸における『砂占い』の夜、玉虫元伯爵は何者かによって見るも無惨な姿で殺害されていた。 しかもそれは"完全な密室殺人事件である。恐怖におののく椿邸の一族、次は誰が殺されるのであろうかと。 とりわけ椿?子の動揺は激しかった。『主人は生きている。きっと復讐に来る!!』んだと。警察の現場検証は進み、あのいまわしい曲、"悪魔の紋章"のフルートのケースが椿邸の庭から発見された。 しかもケースの底から出て来た"ダイヤの耳飾"は、一月十五日の天銀堂事件の折、盗まれた一対の耳飾りの片方のものと同一である事が判明した。 椿英輔が犯人ではないか?と言う疑いはここで完全に成立しない事になる。なぜなら英輔は十四日の晩から須磨へ旅行していたからである。 事件の謎"はここに秘められているのではないか。金田一耕助と出川刑事は重大な使命を秘めて一路西へと走った。 そしてこの同じ列車に、この事件に大きな関係をもつもう一人の人物が乗り込んでいようとは――須磨の旅館「三春園」で金田一耕助が聞きだした新事実とは――? 玉虫伯爵の別荘跡の石燈籠に抉るように描かれていた"悪魔ここに誕生す"という不気味な文字――。 ああ、はたして事件は一体どうなるのであろうか?