蘇える金狼
動く標的、撃ち落せ!
伝説の人気男優、松田優作が、大藪春彦の同名小説を原作に、サラリーマンとアウトローという2つの顔を持つ一匹狼に扮し、公開当時大ヒットした角川映画の人気アクション。先駆けるTV「太陽にほえろ!」などで人気爆発していた松田が、同じ角川映画としては「人間の証明」に続く作品となり、映画「遊戯」シリーズ3本やドラマ「大都会 PARTII」でも組んだ監督・村川透&撮影・仙元誠三らとチームを組み、国産ハードアクションの新境地を開いた要注目作。役作りのため海外で実銃射撃を経験するなど、俳優・松田はワイルドな魅力を従来よりアップ。銃撃戦の場面では村川監督ならではの長回し撮影も独自の迫力を発揮。ラストシーンのせりふは脚本にない松田自身のアドリブだという。 朝倉哲也は表向きは平凡なサラリーマンだが、夜は身体を鍛えて巨大資本乗っ取りを企んでいる。朝倉はある日、手に入れた麻薬で上司の愛人、永井京子を手なずけた。しばらくして会社幹部達の横領事件をネタに、桜井という男がゆすりに来ていることを突き止めた。朝倉は桜井と会社を巧みに利用して社長令嬢の絵理子と婚約することに成功するが、その一方で嫉妬に燃える京子は、ある決意をしていた。