どついたるねん
“浪速のロッキー”と呼ばれるプロボクサーだった赤井英和が映画主演デビュー。阪本監督がこのデビュー作で第11回ヨコハマ映画祭で作品賞などに輝いて絶賛され、一躍日本映画の一線に躍り出た話題作。大阪の町を舞台に、“日本版「ロッキー」”を思わせる若手ボクサーの熾烈なサクセスストーリーが展開。タフでアクが強いキャラクターたちが集まる中、自身をモデルにした主人公役で赤井が男っぽい魅力を存分に発揮。バイタリティーみなぎる阪本演出によって観客もリングに上がるような興奮が味わえる。荒戸源次郎が製作し、相楽晴子、原田芳雄ら実力派俳優陣も新人コンビを強力にバックアップ。 世界タイトルマッチ目前の試合で重傷を負ってしまった若手ボクサーの英志は、やむなくプロボクシング界から引退することに。新たなボクシングジムを開いて再出発し、そこへ現われた元チャンピオンの左島にコーチを頼むが、英志のひとりよがりな方針に反発して、左島や門下生たちは次々とジムを去る。一方、英志自身、もう一度リングに立つ夢を捨てることができず、左島を呼び戻してボクサーとしてのトレーニングを再開するが……。