キャバレー
蘇る50年代。
栗本薫の同名小説を「上海バンスキング」の田中陽造が脚色し、製作者でもある角川春樹が「愛情物語」に続いて監督した、角川映画十周年記念作品。薬師丸ひろ子や原田知世をはじめ、豪華なゲスト出演が話題になった。 大学のジャズ・サークルに所属する俊一は、本物のジャズの音を求め、大学生活と決別して場末のキャバレー〈スターダスト〉でサックスを吹いている。店の片隅にある指定席で、いつも決まって「レフト・アローン」をリクエストする男がいた。それは菊川組の代貸を務める滝川だった。滝川の暗殺計画をたまたま耳にした俊一が本人に知らせたため、計画を未然に防ぐことができた。こうして俊一は、徐々に組織同志の抗争やキャバレー従業員の人間関係に巻き込まれていくのだった。 allcinema ONLINE