銀二貫—梅が枝の花かんざし—
大阪の書店員らが大阪ゆかりの小説の中から“ほんまに読んでほしい”本を選ぶ「Osaka Book One Project」の第1回(2013年)選定作であり、「みをつくし料理帖シリーズ」等で人気の時代小説家・髙田郁氏による「銀二貫」を舞台化。 舞台は商人の町・大坂天満。仇討ちで父を亡くし、自分も討たれるかというところを、居合わせた寒天問屋井川屋の主人・和助に銀二貫で命を救われた武士の息子・鶴之輔は、松吉と名を改め商人として生きることとなる。商人としての厳しい修行に耐え、数々の困難に立ち向かっていく松吉が、情け深い人々に支えられながら成長していく様を、得意先の料理屋の娘・真帆との淡い恋を交えてお届け致します。関西風情を随所に盛り込んだ、涙あり笑いありの人情物語をお楽しみ下さい。