世界の母
「天城心中 天国に結ぶ恋」の館岡謙之助のオリジナル・シナリオを、「戦雲アジアの女王」の野村浩将が監督し、「将軍家光と天下の彦左」の平野好美が撮影した母もの。主演はラジオ・テレビ俳優の小峰千代子、「戦雲アジアの女王」の宇津井健、「天城心中 天国に結ぶ恋」の三ツ矢歌子。それに二本柳寛、小畑絹子、松本朝夫など。 父・修作(林寛)の犯した罪を被って服役した三男の修三(宇津井健)は、刑期を終えると母・お民(小峰千代子)の面影をあとに、職を求めて旅立った。多額の負債を残して修作はなくなってしまい、お民と孫のトシ子は兄弟の誰かが浮揚しなければならなくなる。長男、次男の家に身を寄せるも、二人は冷たい仕打ちにあう日々だった。