オッペンハイマーの真実
1942年、ルーズベルトは核爆弾の製造を目的とした「マンハッタン計画」の創設を承認。主任物理学者に選ばれたのは、ロバート・オッペンハイマーだった。開発にあたってオッペンハイマーが最も心配したことは「核爆発によって地上の大気が全て燃え尽きるのではないか」。それは世界の終わりを意味する。心配は杞憂に終わったが、原爆投下後の彼は、自分が作り出したものが大量死を引き起こしたことを知り、「もし再び世界大戦が起こったら、人類は滅びる」と核軍縮と管理に取り組み始めた。「原爆の父」オッペンハイマーの、科学者としての足跡とともに、政治思想や人間性までも記録したドキュメンタリーだ。